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昨日、久しぶりに両親と食事をした。

実家が東京ということもあり、久しぶりといっても何ヵ月ぶり程度なのだが、前に会った時と比べて幾分老けたように感じた。

お店の照明のせいか、はたまた二人の格好のせいか。

人間、たった数ヵ月で老け込むということはあまり考えられないので、気のせいだと思いたかったが、確かにこの目にはそう映ったのだ。

でも考えてみれば2人とも還暦をゆうに超えている。

いつも自分が歳を重ねるごとに時の流れの早さを再認識し『あぁもうこんな歳かと』憂い嘆いたりもするが、それと同じように両親も着実に歳を重ねているのだ。

何故か子どもからすると親のイメージというものは実際の年齢よりも若い。

言い過ぎかもしれないが、自分も子どもの時に見ていた親のイメージがなかなか抜けなかった。

そう、昨日までは。

テーブルを挟んで二人と真正面から対峙した時、現実とイメージのギャップの大きさに一瞬言葉が詰まった。

それを咳払いでごまかし、メニューに目を移した途端、ある疑問が僕の中に浮かんだ。

『あと何回こうやって二人と食事ができるのだろうか。』

年に数回あったとして大体の数を瞬時に暗算で出してみたが、その回数が思った以上に少ないことに驚いた。

なんか胸の奥から込み上げる熱いものを感じた。


時を止めることは出来ない。

一日一日、僕も、そして両親も確実に歳を重ねている。

だからこそこれから両親と過ごす一分一秒を大事に大事に脳裏に焼き付けていこう、そう思った。


『決まった?あんたは昔から優柔不断なんだから。』

メニューを開きながら考え事をしていた僕に母親が言った。

不思議とその時の母親は、僕が子どもの時見ていた母親のイメージそのものだった。