読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

東京難民。

福澤徹三さんの著書『東京難民』を読みました。

f:id:hynm_sugiura:20140514195306j:plain

主人公の修に幾度となく降りかかる不幸と、修の欲に眩む決断ミスなどが作為的に見えて最初は入り込めなかったが、上巻を読み終わったあたりから『修頑張れ!』と感情移入していることに気づく。

どこにでもいる大学生が両親の失踪から家賃も学費も払うことが出来ず、退学になり、家も追い出されネットカフェに入り浸りながら色々な仕事をし、時には命をも狙われながら人間として逞しくなっていく物語。

それだけ聞くとあり得ないシチュエーションに聞こえるが、今や『ネットカフェ難民』という言葉があるくらいだからそんなに珍しいことではないのだろう。

不自由なく暮らせている現在の生活をありがたく思うとともに、一つ一つの仕事に愛情を持って誠実に関わろうと改めて感じさせてくれた作品です。