ジップロック。

世の中何事にも鮮度が大切だ。

どんなに最高級の食材でも鮮度が落ちれば不味くなってしまうし、お笑いや歌の世界でも鮮度が落ちればすぐに一発屋のレッテルを貼られ『古い』と揶揄される。

ファッションの世界も例外ではない。

トレンドと言われる所謂流行りモノのファッションは鮮度が命で、故に廃りも早い。

新しく出る雑誌や、リニューアルされた雑誌も号を経るごとにどうしても鮮度は落ちてしまうものだ。

だから創り手は雑誌のイメージを崩さずにいかに鮮度を保てるか、模索・試行しながら常に『新しいこと』にトライしている。

しかし『新しいこと』とは何か。

極論を言えば、全くの『新しいこと』など存在しない。

つまり今まで見たことのない服やビジュアルなどもう無いということだ。

でも不思議なもので、過去に流行ったモノやスタイルでも出すタイミングと何をチョイスしてミックスするかで物凄く新しく見えたりもする。

言い換えれば新鮮のまま冷凍保存したジップロックをいつ解凍し、どう調理するか、だ。

スタイリストの存在意義や面白みはそこにあると最近感じるし、その為に色々な情報をインプットしたりアンテナを張る巡らせることが必要だと強く感じる。

何故なら『このタイミングでこれを出したら新しい』という感覚は、色々な情報や知識無しでは有り得ないからだ。


よし、頭の冷凍庫の中を知識のジップロックで一杯にしていこう。

自宅の冷凍庫を整理中、もう食べられない何年も前の豚肉を発見し、そのジップロックを処分しながらそんなことを考えている。

世の中何事にも鮮度が大切だ。