現代のベートーベン。

車のフルセグTVでは渦中の佐村河内さんの謝罪会見のVTRが流れている。

人は髪と髭だけでガラリと印象が変わるもんだ。

そんなことはさておき、もちろん彼がやったことは悪いし許されないことかもしれないが、なんかちょっと同情する部分もある。

ひょんなことから小さい嘘をついてしまって、それを隠すためにまた嘘をついて、事態が大袈裟になり、ついには言い出せなくなって取り返しがつかなくなった、なんて経験をしてる人も少なくないはずだからだ。

僕も小学生の頃、あるアイドルが親父の知り合いだという嘘を軽くついてしまい、本当の事が言い出せなくなって大変な思いをしたことがある。

今思えば笑える話だが、その当時は一時でもヒーローみたいな扱いをされることが嬉しくて、『サインがもらえる』と嘘を重ね、家でひたすらそのアイドルのサインを真似て書いたものだ。

結局僕の場合は話題がフェードアウトしていって事なきを得たが、佐村河内さんの場合はそれがトントントントーンと上手くいき、取り巻く世界が急激に変化していって、結果本当のことを言い出せなくなってしまったのだろう。

自分のキャラクターを演じるという部分ではタレントなんかでもよくあることだし悪いことではないのだが、彼がこんなにも叩かれているのは被災者の方達の気持ちや高橋大輔選手の気持ちを踏みにじったと思われてるからだろう。

しかし、これは根拠もないのだが、彼はその部分はすごくピュアな気持ちでやっていたのではないかと僕は思う。

それは前述した小学生の頃の僕の話に戻るが、サインがもらえると嘘をついて家で真似て書いている時の自分の気持ちが、あいつを喜ばせたいというものすごいピュアなものだったからだ。


今回の件、佐村河内さんを擁護する気はないが、なんか彼だけを責めるのは違う気もする。

僕はあんまり聴いたことがないが、その楽曲自体に罪は無いわけだし、いい曲に変わりはないのだろう。

一日も早くこの騒動が、そしてこの楽曲の著作権等々がクリアになることを祈るしか僕にはできない。

そして誰よりも一番それを祈っているのがベートーベンだ。