無題

川崎の検察庁から逮捕監禁、集団強姦、強盗事件に関わったとされる一人の若い被疑者が弁護士との接見中に逃走し、未だに捕まってないというニュース。

もし自分がその逃げた立場だったらまずどこに向かうのだろう。

実家が近ければ実家か?
いや、親は多分かくまうどころか情に訴えてきて、自首へと落とされるだろうからそれは無しだ。(自分が親でもそうするだろう)

じゃあ友達のところか?
いや、本当にそいつのことを友達と思っているのなら、もし捕まったときにその友達まで犯人隠避の罪に問われるわけだからそれは無しだ。

じゃあ誰にも頼らず繁華街に紛れるか?
それが一番現実的と言えるが、いつ見つかるかという恐怖と孤独感を背負い、世の中と防犯カメラに背を向けて時効のその日まで逃げ続けることは相当しんどいことだろう。

じゃあどうする?
せっかく運良く逃げ出せて自由の身になったのだ。自首するなんて馬鹿らしい。無謀と言われようと何がなんでも逃げきってやろうじゃないか。
しかし待てよ、この川崎に、いや神奈川に、いや関東に、いや日本に、もっと言うと世界に自由の場所なんてない。それならばいっそのこと自首して罪を償い出所したあと、好きな場所に、好きな時に、好きな奴と行く、そっちのほうが賢い選択なのではないか。

自分ならおそらくそんな葛藤と闘った後、警察署へと出頭してしまうのだろう。

逃げ出した彼にもそれと同じような葛藤と闘い、そして何より妻と子の為にも、1日でも早く自らの足で警察署へと向かうことを切に願う。

正月ボケからまだ抜け出せず、仕事漬けの毎日という現実から逃げ出したいと思っている今日の僕から彼へ、

少しだけ敬意を込めて。